お食い初めは生後いつまでに行うべき？最適な時期や必要な準備についても解説

日本にある、赤ちゃんの健康長寿を祝う伝統行事のひとつが「お食い初め」。

ですが、いつ頃行うのか、どの時期までに行えばいいのか「実はよくわかっていない…」という方はいませんか？

しかも、地域によって時期や用意する料理はさまざまで、混乱している方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、お食い初めはいつの時期に行うものなのか、について詳しく解説していきます！

ちなみに、お食い初めの様子を写真に残すなら、出張撮影の「ふぉとる」でご家族の手間も省きつつ安く依頼しませんか？

ぜひ最後までチェックして、お食い初め準備の参考にしてくださいね。

そもそも「お食い初め」とは？

お食い初めは、赤ちゃんの生後100日頃に行う日本の伝統的なお祝い行事です。

「一生食べ物に困らないように」「健やかに成長しますように」という願いを込めて行われる大切な儀式で、生後100日のお祝いであることから「百日祝い(ももかいわい)」とも呼ばれています。

実は地域によっては「箸揃え」「歯固め」「真魚始め(まなはじめ)」などさまざまな呼び方がります。

この頃の赤ちゃんは乳歯が生え始める時期でもあり、歯が生えるほど成長したことをお祝いする意味も込められています。

実際に赤ちゃんが食べるわけではなく、パパやママが抱っこして食べる真似をさせるのが正式なやり方です。

お食い初めで用意するもの

お食い初めで使用するもの・用意するものは主に以下があります。

食器

お食い初めで使う食器は、正式には男の子と女の子で色が違う漆器の高足膳を使います。

男の子は外側・内側ともに朱塗り(赤色)で、太陽や菖蒲など力強い模様が描かれているのが伝統的です。

女の子は外側が黒塗り、内側が朱塗りで、花柄や束ねのしなど可愛らしい絵柄が好まれます。

どちらも家紋が入った格式高いものが正式とされていますが、現代では必ずしもこだわる必要はありません。

実用性を重視して、離乳食が始まってからも使えるベビー用食器を選ぶ家庭が増えています。

祝い箸

お食い初めで使う祝い箸は、柳の木で作られた両端が細くなっている特別なお箸です.。

普通のお箸と違って両方の先が使えるようになっているのが特徴で、一方は神様用、もう一方は人が使う側とされています。

柳の木は縁起が良いとされ、魔除けや厄払いの意味も込められているんです。

また柳は折れにくく、しなやかで丈夫な性質があることから「困難に負けない強い子に育ちますように」という願いも込められています。

料理

お食い初めの料理は「一汁三菜」が基本で、栄養バランスと縁起の良さを兼ね備えたメニューを用意します。

メインとなるのは

の3つです。

お赤飯は古来より邪気を払う力があるとされ、お祝いの席には欠かせない縁起物。

尾頭付きの鯛は「めでたい」に通じる語呂合わせと、赤い色がお祝いにふさわしいことから選ばれています。

蛤のお吸い物は、上下の殻がぴったり合うことから「良い伴侶に恵まれますように」という意味が込められています。

さらに煮物（筑前煮や里芋の煮物など）、香の物（漬物）を添えて一汁三菜の完成です。

歯固め石

歯固め石は「赤ちゃんの歯が石のように丈夫に生えてきますように」という願いを込めて使うアイテムです。

小さな石を2～3個用意するのが一般的で、特に決まった個数はありません。

お宮参りの際に神社からお借りして儀式後にお返しするのが正式なやり方とされていますが、近くに神社がない場合は、きれいな河原で拾った石でも大丈夫。

最近ではインターネットでお食い初め用の歯固め石が販売されているので、購入するのも便利な方法です。

歯固めの儀式では、箸の先を石に軽く触れてから赤ちゃんの歯茎にそっと当てます。

地域によっては石の代わりにタコや梅干し、栗などを使うところもあり、タコは「多幸」に通じる縁起物で、梅干しは「しわしわになるまで長生きしますように」という意味があります。

お食い初めはいつ行う？

お食い初めは「百日祝い」とも呼ばれるように、一般的に赤ちゃんの生後100日目頃にお祝いする伝統行事です。

ですが必ずしも100日目ぴったりに行う必要はなく、生後100日～120日の間で行うのが一般的とされているので、赤ちゃんの体調やママパパの都合、家族のスケジュールに合わせて最適な日にしましょう。

生後3ヶ月頃になると首もしっかりしてきて、儀式で抱っこしやすくなるのもポイント。

お宮参りが済んだら早めにお食い初めの準備を始めると安心です。

平日だと家族が集まりにくい場合は、少し日程をずらして土日祝日に行う家庭も多くなっています。

何より大切なのは赤ちゃんの成長をみんなでお祝いする気持ちなので、無理をせず家族にとって最良の日を選びましょう。

お食い初めを行う日数の数え方

お食い初めの日数を数える際は、赤ちゃんが生まれた日を「1日目」として数えるのが正しい方法です。

現代では0から数えることが多いですが、昔の日本では「0（ゼロ）」という概念がなかったため、1から起算する習慣がありました。

例えば4月1日に生まれた赤ちゃんの場合、100日目は7月9日、110日目は7月19日、120日目は7月29日となります。

つまり生後100日目は実際には生まれてから99日後ということになるので、「100日目にお祝いしたい！」と考えている方は、数え方に注意しましょう。

カレンダーアプリや育児アプリを使って正確な日付を確認しておくと間違いがありません。

また地域によっては数え方が少し違う場合もあるので、おじいちゃんおばあちゃんに事前に確認しておくと安心です。

正確な日付を把握して、家族みんなでお祝いの準備を進めましょう！

お食い初めの日取りの決め方

お食い初めの日取りを決める際は、赤ちゃんとママの体調を最優先に考えましょう。

生後100日頃の赤ちゃんはまだ体調を崩しやすい時期なので、無理は禁物。

まずは赤ちゃんの健康状態とママの体調回復具合を確認してから日程を検討しましょう。

次に考慮したいのが家族のスケジュールで、祖父母や親戚が参加する場合は、みんなが集まりやすい土日祝日を選ぶのがおすすめ。

平日だとパパが仕事を休めなかったり、上のお子さんがいる場合、保育園や幼稚園、学校があったりして難しい場合も多いですね。

また赤ちゃんの予防接種や健診の予定とも重ならないよう注意し、接種後は体調を崩しやすいので、少し間隔をあけるのが安心。

お日柄を気にする家庭では大安や友引などの吉日を選ぶことも多いですが、家族の都合を優先して決めても全く問題ありません。

お食い初めをいつ行うかで違いはある？

お食い初めを100日、110日、120日のどのタイミングで行っても、お祝いの意味や儀式の内容に大きな違いはありません。

どの時期を選んでも「一生食べ物に困らないように」「健やかに成長しますように」という願いは同じです。

「それでもできるだけ100日近くでやってあげないと不安…」という方は、以下を参考にしてみてくださいね。

お食い初めを100日・110日・120日で行う時期の違い

100日	最も伝統的なタイミング 首が据わっていない赤ちゃんは抱っこに注意
110日	赤ちゃんが安定して儀式に参加しやすくなってくる時期 表情も豊かになってくる
120日・それ以降	「食いのばし」と呼ばれる時期 赤ちゃんの生活リズムが整いやすくなってくる

基本的にお食い初めは生後100日を基本として生後120日の間を目処に行うものですが、それぞれ以下のような特徴が挙げられます。

100日目のお食い初めは最も伝統的なタイミングで、「百日祝い」の名前通りの節目感があります。

この時期の赤ちゃんは乳歯が生え始める頃で、歯固めの儀式にもぴったりのタイミングです。

ただし首がまだ完全に据わっていない赤ちゃんもいるので、抱っこする際は注意が必要。

110日目は100日目と120日目の中間で、赤ちゃんがより安定して儀式に参加できる時期です。

首もしっかりしてきて表情も豊かになるので、写真撮影にも向いていますよ。

120日目やそれ以降は「食いのばし」と呼ばれ、「長生きできるように」という特別な意味が込められており、主に京都を中心とした関西地方で起用されることが多いです。

この頃になると赤ちゃんの生活リズムも整ってきて、ご機嫌な時間帯を狙いやすくなるのがメリット。

どの時期を選んでも儀式の内容や準備するものは基本的に同じなので、赤ちゃんの成長ペースや家族の状況に合わせて、最適なタイミングを選ぶのが一番ですね！

「六曜」はいつ行うかに関係ある？

お食い初めの日取りに六曜(大安・仏滅など)を気にするかどうかは、ご家族の考え方次第です。

そもそも六曜は中国から伝わった暦注で、日本に本格的に広まったのは戦後のこと。

一方お食い初めは平安時代から続く伝統行事なので、実は六曜よりもずっと歴史が古いので、厳密には六曜を気にする必要はありません。

とはいえお祝い事なので「大安」や「友引」などの吉日を選ぶ家庭も多く、特におじいちゃんおばあちゃんが参加する場合は、お日柄を重視する世代の方もいらっしゃるので事前に相談しておくと安心。

「仏滅」は避けたいという方も多いですが、もし家族全員が気にしないなら、あまり神経質になる必要はありません。

最近では六曜よりも家族の都合や赤ちゃんの体調を優先する考え方が増えています。

大切なのは家族みんなが納得して笑顔でお祝いできることなので、気になる場合は吉日を選び、気にしない場合は都合の良い日を選べば良いでしょう！

地域によるお食い初めの違い

お食い初めは全国共通の行事ですが、地域によって時期や方法に多少違いがあります。

関東では100日目、関西では110日目や120日目に行うことが多い(食い延ばし)など、地域によって推奨される時期が異なります。

また呼び方もさまざまで「箸揃え」「歯固め」「真魚始め」など地域独特の名称もあります。

料理についても地域色が出やすく、鯛の代わりに地元の魚を使ったり、お赤飯の代わりに白飯や地域特有の炊き込みご飯を用意したりする場合も。

歯固めに使うものも石だけでなく、タコや梅干し、栗、アワビなど地域によってさまざまです。

儀式の進め方についても、誰が「養い親」を務めるかや食べさせる順番などに地域差があります。

もし里帰り出産でお食い初めを行う場合や、おじいちゃんおばあちゃんが遠方から来る場合は、事前にその地域の風習を確認しておくと良いでしょう。

お食い初めはどこで行うべき？

お食い初めを行う場所は大きく分けて「料亭やレストラン」と「自宅」の2つがあります。

どちらを選ぶかによって費用や準備の手間、赤ちゃんへの負担が大きく変わってくるので、家族の状況に合わせて慎重に検討しましょう。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介しますので、ご家族に合うところで行ってくださいね。

お食い初めの場所	料亭やレストラン	自宅
メリット	準備の手間がかからない プロの料理やサービスを堪能できる	費用をコントロールしやすい 赤ちゃんへの対応も安心
デメリット	費用がかさみやすい 赤ちゃん連れでの外出が大変	準備の手間がかかる

お食い初めを行う場所①
料亭やレストラン

料亭やレストランでのお食い初めは、何といっても準備の手間がかからないのが最大のメリットです。

予約するだけで本格的な祝い膳が用意され、食器や歯固め石なども揃っているので忙しい子育て中のママパパには大助かり。

プロが作る美味しい料理で特別感も演出できますし、記念写真を撮ってくれるサービスがあるお店もあります。

ただし参加人数が増えるほど費用がかさむので、事前にしっかりと予算を計算しておきましょう。

また赤ちゃん連れでの外出は想像以上に大変で、慣れない環境で赤ちゃんがぐずったり体調を崩したりするリスクもあります。

必ず個室があるお店を選んで、周囲への配慮も忘れずに。

授乳やおむつ替えができるスペースがあるか、ベビーチェアやベビーベッドの用意があるかも事前に確認しておきましょう。

土日祝日の予約は取りにくいので、早めに連絡しておくのがポイントです。

お食い初めを行う場所②
自宅

自宅でのお食い初めは、赤ちゃんにとって最もリラックスできる環境でお祝いができるのが大きな魅力です。

慣れた場所なので赤ちゃんの機嫌も安定しやすく、移動の負担もありません。

さらに周囲に気を遣う必要がないので、赤ちゃんが泣いても授乳やおむつ替えも自由にできて安心です。

参加人数が増えても会場費がかからないのも経済的なメリットといえます。

ただし祝い膳の準備や参加者の食事、食器の用意などすべて自分たちで行う必要があります。

最近では宅配のお食い初めセットや冷凍の祝い膳も充実しているので、手作りが難しい場合は上手に活用しましょう。

自宅が狭い場合は参加人数を調整したり、テーブルの配置を工夫したりする必要がありますが、家族だけでアットホームにお祝いするのも素敵ですよ。

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お食い初めや時期はいつかなどについてよくある質問【Q&A】

お食い初めや時期はいつかなどに関するよくある質問に回答していきます。

お食い初めはどちらの親がやるもの？

お食い初めは、赤ちゃんの口元に料理を運び、食べさせる真似をする「養い親」がするのが一般的。

この養い親は本来、「長寿にあやかる」という意味で、お食い初めに参加している赤ちゃんと同性の最年長者が務めることになっています。

なので、ママ・パパだけの場合は、女の子の赤ちゃんならママ、男の子の赤ちゃんならパパが養い親を務めることになります。

祖父母が出席するなら、祖父母が年長者ですね。

ですが、状況に合わせて役目を交代したりしても問題はありませんので、臨機応変に対応して、無事に行事を済ませることを優先させましょう。

お食い初めをやってはいけない日はいつ？

お食い初めで絶対に避けなければならない日というものは特にありません。

六曜を気にする場合は「仏滅」を避ける家庭が多いですが、必須ではありません。

むしろ赤ちゃんの体調不良や予防接種の直後、ママの体調が優れない日は避けるようにしましょう。

家族みんなが元気で笑顔でお祝いできる日を選ぶことが何より大切なので、お日柄よりも家族の都合と体調を優先して日程を決めましょう。

お食い初めは100日前にやってはだめ？

お食い初めを100日前に行っても全く問題ありません。

ただしあまり早すぎるのは避けた方が良いでしょう。

生後2ヶ月頃だと首がまだ据わっていない赤ちゃんも多く、儀式で抱っこするのが大変な場合があります。

また乳歯が生え始める前だと「歯固め」の意味が薄れてしまうことも。

生後80日頃からなら問題ないとされていますが、赤ちゃんの成長具合を見て判断するのがおすすめです。

お食い初めはいつまでに行うべき？

お食い初めに明確な期限はありませんが、一般的には生後120日頃までに行うのが理想とされています。

それ以降でも「食いのばし」と呼ばれて「長生きしますように」という願いを込めてお祝いする地域もあり、赤ちゃんの体調や家族の都合で遅れても心配する必要はありません。

生後6ヶ月頃までなら十分意味のあるお祝いになるでしょう。

お食い初めでの親族の服装に決まりはある？

お食い初めの服装に厳格な決まりはありませんが、特に外食にする場合はお祝いの席にふさわしい服装を心がけましょう。

パパはスーツやジャケット、ママは上品なワンピースやブラウスがおすすめです。

和装でも洋装でもOK。

赤ちゃんが主役なので、派手すぎない落ち着いた色合いを選ぶと良いでしょう。

授乳や抱っこがしやすい服装を優先することも大切なので、特に自宅で行う場合はカジュアルな格好でも大丈夫です。

おじいちゃんおばあちゃんも含めて事前に相談しておくと安心ですね。

お食い初めをやらないのはOK？

お食い初めをやらないという選択も問題ではありません。

もちろん伝統行事なので、できるなら行ったほうが記念にもなりますが、現代では核家族化や生活スタイルの多様化により、すべての伝統行事を行わない家庭も増えています。

ママの体調が回復していない場合や、赤ちゃんの体調が心配な時は無理をする必要はありませんし、経済的な事情や時間的な余裕がない場合もあるでしょう。

大切なのは赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちです。

簡単にお赤飯を炊いて家族だけで写真を撮るだけでも、十分素敵な記念になりますよ。

まとめ〜お食い初めは生後100日から120日頃を目処にいつでも行ってOK！〜

本記事では、お食い初めはいつの時期に行うべきか、について解説しました。

お食い初めは100日祝いとして生後100日を基準に行いますが、生後120日やそれ以後でも行って問題ありません。

大事なのは、赤ちゃんの健康を願い、楽しく行事を行うこと。

ぜひ記事の内容を参考に、お食い初めを行ってくださいね。

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