人物の撮影を考えているときに、どのような撮影方法がマッチしているのか、わからないという方も多くいます。
実は、人物を撮影する際に使える構図というものは決まっています。
そこで今回は、カメラで人物を撮影する際に使える構図を紹介します!
せっかく人物を撮影するのであれば、きれいに撮りたいと思いますよね。
撮りたい写真を撮れないといった悩みを解決するためにもぜひご参考にしてください。
人物を撮影するときにカメラで使える構図とは?
人物を撮影するときに必要なものといえば、構図です。
まずは、人物を撮影する際にとても重宝する構図について紹介します。
それは以下のとおりです。
- 三分割構図
- 二分割構図
- 日の丸構図
- 三角構図
これら4つをそれぞれ紹介します。
三分割構図
三分割構図は、人物の撮影以外にもとても多くの場面で使われています。
そのため聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
もちろん、人物の撮影にもとても有用です。
三分割構図は、画面を縦横で3つに分けて考えます。
縦横に2本ずつの線を引くことで、3分割されますよね。
そして、それらの間に4つの交点が生まれます。
それらの交点に人物を置くことで、バランスのいい写真を撮ることが可能です。
どちらかに配置すると、逆側には風景を置くことができるので、人物と風景の両方を写真に収めることができます。
風景と人物のどちらも主張したい場合には、三分割構図を使ってみましょう!
二分割構図
続いては、二分割構図の紹介です。
二分割構図は、写真の上下・左右のどちらかで2分割をすることで安定した写真を撮ることができます。
二分割構図を利用するときには、海と空などを入れたいときがおすすめです。
対称にして撮影することによって、とてもバランスの良い写真にすることができます。
海や空をバックにして、人物を撮影することでとてもきれいな写真を撮ることができるでしょう。
日の丸構図
日の丸構図は、その名の通り日の丸のような写真を撮ることです。
ど真ん中に被写体を置くことによって、主張をする対象を伝えやすくなります。
素人がよくやる手法だと思われがちですが、伝えたいことをすぐに伝えられる良い構図なので、多用しなければ使ったほうが良いですね!
インパクト重視の写真を撮りたいのであれば、ぜひ使ってみてくださいね!
三角構図
三角構図は、被写体を三角に配置することでバランスの良い写真を作り出すことができます。
余白が多くなってしまうのではないかと思われがちですが、その逆でとても収まりの良い構図です。
人物撮影をする際に、階段や道路をバックにする場合にとても重宝することになるでしょう。
人物撮影の構図はカメラのアングルも重要!
ここまで、カメラン構図について紹介してきましたが、ここからはカメラのアングルについて紹介します。
構図だけではなく、アングルも重要です。
同じような角度から写真を撮っていると、飽きてしまいますよね。
ここからは、アングルごとの説明をします。
ハイアングルで撮影する
まずはハイアングルの解説です。
そもそもハイアングルというのは、真上から撮影するように、上からのことを指します。
ハイアングルで撮影することのメリットは、ストーリー性やおしゃれさを出すことができる点です。
人物の撮影で使うこともありますが、料理の写真でもよく取り入れられていますね!
ローアングルで撮影する
続いては、ローアングルの説明です。
ローアングルで撮影することによって、『力強さ』をアピールすることができるようになります。
迫力のある写真や力強さを与えたいのであれば、ローアングルでの撮影を行ってみましょう。
また、ボケをうまく利用することで、物憂げな写真にすることもできてしまいます!
いろいろな使い方があるので、ぜひ利用してみましょう。
斜めから撮影する
ハイアングルやローアングルは基本的な事かもしれませんね。
しかし、斜めから撮影することはかなり高度なスキルです。
写真を斜めで撮影することによって、アンバランスな印象を与えることができます。
斜めにした方向に勢いを付けることができるので、主張の激しい写真を作ることが可能です。
勢いのいい写真を作りたいという方はぜひ挑戦してみましょう。
人物をカメラで撮影する際に使える構図以外のテクニック
ここまで、構図やアングルについて紹介してきました。
しかし、それだけでは誰でもやっていることなので差別化ができません。
それ以外のテクニックを利用することで、写真の質を大幅に上げることができます。
ここからは、構図やアングル以外の面で使えるテクニックを紹介します。
カメラの設定を決める
人物の撮影で最も重要な点は、カメラの設定と言っても過言ではありません。
基本的に、人物の撮影をする際には以下のように設定しましょう。
- モード設定:マニュアル
- ISO感度:オート
- 絞り値:低めに設定
- シャッタースピード:1/250以上
- ホワイトバランスを写真に合わせる
人物の撮影では上記のような設定が重要です。
それではそれぞれ簡単に解説します。
モード設定:マニュアル
一眼レフカメラやミラーレスカメラを購入して間もない初心者の方だと、マニュアルモードに慣れていない方も多くいるかも知れません。
例えば、Pモードで楽に撮影している人ですね。
Pモードであれば、撮りたいものに対してシャッタースピードや絞り値を勝手に設定してくれるので、簡単に撮影ができてしまいます。
しかし、人物の撮影でPモードを使っていると、細かい設定ができないので、思った通りの写真を撮ることはできないかもしれません。
なぜなら、人物の撮影では光がとても重要になるからです。
光をうまく利用するためには、Pモードでは無理ですね。
そのため、マニュアルモードで調整しながら撮影することになります。
光に関しては後ほど説明します。
ISO感度:オート
ISO感度は100~25600のような範囲で選択できる数値のことで、カメラが光を認識する能力の値だと思ってください。
夜の街や洞窟のような暗い場所で撮影をするときに、ISO感度を上げて撮影している方も多いでしょう。
しかし、ISO感度は上げすぎてしまうとノイズが発生してしまって、きれいな写真が取れなくなってしまいます。
そんなISO感度ですが、人物の撮影でオートに設定することがおすすめです。
オートであれば、撮影を行う場所の明るさに自動的に設定してくれるので、シャッターチャンスを逃さずに済みます。
人物の撮影をするときには、シャッターチャンスを逃さないためにもオートに設定しておきましょう。
絞り値:低めに設定
絞り値というのは、背景をボカすために必要なことです。
人物の撮影では、メインは人物なわけですから、それ以外に主張したいことがないのであればぼかすことをおすすめします。
ぼかしをうまく利用することで、奥行きを作ることができて、立体感を表現できます。
具体的には、人物撮影では絞り値2.8-4くらいがおすすめです。
低めに設定しておきましょう!
シャッタースピード:1/250以上
シャッタースピードを高くする理由としては、動いているものを撮影することになるからです。
また被写体だけでなく、カメラマンとしても動くことがあるので、ブレずに撮影するためにはシャッタースピードを早くするしかありません。
写真をブレずに撮影できるシャッタースピードは1/250以上と言われています。
そのため、人物を撮影する際には1/250以上に設定しておくことがおすすめです!
ホワイトバランスを写真に合わせる
ホワイトバランスは、写真の印象を変えてしまうくらい重要な要素です。
ホワイトバランスというのは、白を白久見せるための機能だと思えばOKです!
中にもいろいろな種類があり、太陽光や蛍光灯、白熱電球などがあります。
それぞれ別の色味があって、暖色系のホワイトバランスであれば『柔らかい印象』、寒色系のホワイトバランスであれば『冷たく、クールな印象』に変化させることができてしまいます。
撮影したいシチュエーションに合わせて、ホワイトバランスを決定しましょう!
光の当て方
先程も少しだけ触れましたが、写真撮影においては光がとても重要です。
ここからは、写真撮影時における光の使い方について解説します。
『被写体に対してどのような角度で光を当てるのか』が重要です。
普段の撮影では逆光を避けているかもしれませんが、人物の撮影をするときには逆光も使うことがあります。
また、女性と男性の写真撮影におけるポイントは異なっているので、それぞれ説明します。
女性の写真撮影
まずは、女性の写真撮影をする際のポイントについて紹介します。
女性を撮影する際には、逆光か半逆光がおすすめです。
顔に直接光を当てないようにして、光を当ててあげることで、顔のシワや凹凸を目立たせなくすることもできます。
また、髪の毛に光を当てることができるので、ツヤを目立たせることも可能です。
レフ板をお持ちであれば、顔の下から当ててあげることで自然光の反射によって、柔らかい印象を与えることができます!
若く見せるための手段として有用なので、ぜひ利用してみてくださいね。
ただし、光りすぎていたり影がなくなりすぎたりしていると、逆におかしな写真になってしまうため程々にしましょう。
男性の写真撮影
男性の写真を撮影するのであれば、女性ほど影を気にする昼用はありません。
逆に、影があることによって、かっこよさにつながるので女性の撮影とは全く別物だと思いましょう!
男性の撮影で注意するべきポイントは、髪の毛です。
背景が白くなっていると、頭に反射して実際よりも髪の毛が薄く見られてしまう可能性があります。
そのため、男性の写真撮影であれば白いバックよりも黒いバックにしてあげましょう。
背景をぼけさせる
人物の写真を撮影するときには、背景をぼやけさせることがかなり重要です!
その理由としては、背景がぼやけていれば人が強調されるので、主張を強くすることがで切るからです。
また写真に柔らかい表現することもできます!
このようなポイントがあるので、人物の写真を撮影する際にはぼやけさせることを意識してみましょう。
写真撮影時に背景をぼやけさせるためには、以下のようなことが重要です。
- レンズの焦点距離
- 被写体までの距離
- 被写体と背景の距離
- 絞り値
これらを解説します。
レンズの焦点距離
焦点距離は、長ければ長いほどボケを大きくすることができます。
できるだけ、ズームをして撮影することによってボケを大きくすることができるということですね!
ズームレンズを使うことで、簡単にボケを表現することができるので、人を撮影する際にも、ズームレンズを使ってみましょう!
被写体までの距離
カメラと被写体の距離もとても重要です。
カメラを被写体に近づければ近づけるほど、背景のボケが大きくなります。
しかし、被写体に近づきすぎることはできません。
ある程度近づける距離は決まっているので、気を付けましょう。
被写体と背景の距離
被写体とカメラの距離も大事ですが、被写体と背景の距離も重要です。
背景と被写体の距離は、遠ければ遠いほどボケが大きくなります。
ピントは、被写体に合わせて背景を遠くすることで大きな効果が出てくるので試してみましょう。
絞り値
最後は最も重要な要素と言っても過言ではありません。
絞り値はF値とも言われていて、数値で表示されます。
F値が小さくなるとボケが大きくなり、F値が大きければボケが小さくなります。
日陰で撮影する
人を撮影するときには、日陰をうまく利用しましょう。
快晴の日に撮影したいという方もいるかもしれませんが、そうするとコントラストが付きすぎてしまって、邪魔になってしまうことがあります。
例えば、真上から太陽光がさしているとすると、髪の毛が影になってしまって顔の表情をはっきりと映すことができません。
また、まぶしいと目を細めてしまうので、表情が硬くなりやすいです。
これらの理由があるので、快晴の日には屋内や日陰を見つけて撮影するようにしましょう。
自然光をコントロールすることも、撮影時には重要なのでしっかりと考えて撮影してみてくださいね。
レフ板を使ってみる
人物撮影時に欠かせないモノに、レフ板があります。
レフ板というのは、被写体に光を反射させることで不必要な影を消すことができます。
いらない影が映っていると、写真の魅力が減ってしまい、伝えたいことも伝えられません。
そのような状況にしないためにも、レフ板を使って光をコントロールしましょう。
レフ板には様々な色があり、迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこで今回は以下の三種類の使い分けを簡単に紹介します。
- 白レフ
- 銀レフ
- 黒レフ
白レフ
白レフは、光を反射させつつ白い色を被写体に移すことができます。
柔らかい印象を持たせたい場合には、白レフを使用してみましょう。
また、白レフを使うことでアイキャッチを作り出すことができます。
アイキャッチの形までこだわるのであれば、白レフの形もしっかりと選びましょう!
銀レフ
銀レフは、白レフよりも光が強く反射されます。
そのため、白レフで光が足りないと感じた際に使ってみましょう。
黒レフ
黒レフは、白レフや銀レフとは役割が異なります。
黒レフを使うことで、被写体に影を作り出すことができるので、引き締まった印象を与えることが可能です。
コントラストをコントロールすることで、光が当たっている部分と当たっていない部分でメリハリを付けることができます。
人物の写真撮影におすすめの場所!【東京】
最後に、人物撮影におすすめの場所を紹介します!
写真撮影をするときには、被写体も大事ですが場所によっても大きく左右されますよね。
そこで、今回は人物撮影に向いている場所も紹介してしまいます。
ここでおすすめする人物撮影に向いている場所はこちらです。
- 浅草
- お台場
- 小石川後楽園
- 代々木公園
- 江戸東京たてもの園
これらの場所を簡単に紹介します!
浅草
浅草といえば、雷門や仲見世通りが有名ですね!
観光スポットとしても有名なので、いろいろな場所で撮影が可能になっています。
特に雷門の像の前での撮影をすれば、迫力のある写真が撮れること間違いなしですね!
浴衣を借りることもできるので、『和』を表現したいのであればとてもおすすめの場所です。
お台場
お台場には様々な撮影スポットがあります。
特におすすめしたいスポットは、お台場海浜公園です。
お台場海浜公園には、芝生や海などいろいろな要素があるのでシチュエーションを作りやすいといえますね。
一回の撮影で、複数のシチュエーションの写真を撮りたいという方はとてもおすすめの場所です!
商業用の写真を撮影する際には、撮影管理センターに行き、手続きをしなければいけない点には注意してください。
多少費用は掛かってしまいますが、かなりリーズナブルな価格になっているので、安心です!
小石川後楽園
小石川後楽園は、春夏秋冬で雰囲気が全く違うのがおすすめポイントです!
春には桜が咲いていて、秋には紅葉を撮影することもできます。
こちらの場所も、『和』を表現することができるので、日傘や浴衣のようなアイテムを持ち込むことでさらにシチュエーションを伝えやすくなるでしょう。
代々木公園
代々木公園は、都内最大級の公園ですね。
芝生や森をバックに撮影したいときにはうってつけの場所と言えるでしょう。
江戸東京たてもの園
都心からは離れてしまうのですが、江戸東京たてもの園という場所もおすすめです。
江戸東京たてもの園では、歴史的な建物や文化的な建物を、復元して展示している博物館です。
名前に『江戸』と付いているように、たてもの園の中に入れば江戸を実感できること間違いありません。
江戸時代の家や駄菓子屋さんなどを復元してくれているので、ノスタルジックな写真を撮ることもできるでしょう。
着物を着ることで、その時代を表現することもできます。
入園料は大人400円とかなり安いので、ぜひ行ってみてくださいね。
カメラで人物を撮影するときには構図が重要!
この記事では、カメラで人物を撮影するときに使うべき構図を中心に様々なことを紹介しました。
人を撮影するときには、最大限の魅力を表せるようにしたいですよね。
今回紹介した、構図やそのほかのテクニックをうまく活用して最高の状態の人を撮影してあげましょう!
構図についての本を以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。

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